かつてノストラダムスの大予言たるものが一世を風靡していた事があります。
ノストラダムスは16世紀、フランス王に仕えた医師、占星術師であったとの事。
数々の謎に満ちた詩を残しており、1555年初版の詩集の中に「1999年7月、天より恐怖の大王が降りて来る」という一説があり、これを元に書かれた五島勉氏の小説「ノストラダムスの大予言」(1973)が大ヒット、1974年には東宝によって映画化も。
丹波哲郎主演の映画、ヒロインには由美かおる、その他懐かしい面々が出演しております。ネットの時代、検索すると画質は悪いけれど全編を観る事ができます。
大気汚染、海洋汚染、気候変動、砂漠化、洪水、津波、地震、噴火、食糧自給率、食糧危機、米騒動、エネルギー問題、核戦争などなど盛りだくさんのテーマが描き出されております。
特撮が得意芸の東宝の映画ですが、いつも不満に思う事があります。
それは爆発のシーンでいつも同じ音しかしない事。
ゴジラ等で使用している音源なんでしょうが、ありものの同じ爆発音を多用するばかりで映画としての音響効果の創意工夫がまったくなく安易としか言いようがありません。
47年前に作られたSF映画、途中からの展開が?のところもありますが、最後には政治への信頼が一大テーマとして重要視されております。
1999年7月には何も起きませんでしたけど、新型コロナ禍にあえぐ現状の政治不信をまさに大予言しているような気もしてきます。
予言ねえ、人間はそういうの好きだよにゃあ、ホントに。