今年は新型コロナ禍で出かける機会が極端に減りました。
今まで生活の根幹をなしていた太鼓活動は1割程度に落ち込んだのではないかと。
例年バカ騒ぎをしているクリスマスもさすがに3密を避けて清しこの夜を実践できたのではないかと思います。
そんな家に巣籠中、アマゾンプライムの映画見放題は強い味方となりました。
巷で話題の鬼滅の刃も見れたし、カミさんとダウントンアビーにはまったり・・・。
今はまっているのはイギリスBBC制作の探偵もの「ブラウン神父」。
主人公はイギリスの片田舎の神父で、毎回起こる殺人事件を解決していきます。
イギリスの美しい田園風景を堪能でき、キリスト教への理解が進む、なかなかオモシロイ内容となっています。
神父ならではの特権をフル活用し、発見死体と犯人にとても近しい立場がいつも警察を出し抜いています。
中でも告解と神の赦しを得るというのはこのドラマの核心かも知れません。
主人公のブラウン神父はいわゆる破戒僧のような問題児で、決して堅物ではないのですが、人々の魂を救い続けます。
神はお赦しになる=自分の良心に恥じないように、という事が繰り返し描かれています。
私は無神論者なので、処女受胎とかはあり得ない、それこそ神に反する行為だと思うし、神格化するための大ウソではないかと思います。
キリストの父親はマリアの夫の大工のヨセフであったろうし、(後世ヨセフはよぼよぼの爺さんとして描かれる)死者が復活するというそれこそ神がかっている事が聖書に記されています。
これらはキリストや釈迦は俗人であってはならない、という後世の人々の願望の表れではないのかと。
釈迦が、母親の脇の下から生まれ出で、馬の子のようにすぐ立ち上がり天上天下唯我独尊と言葉を発したとされるのと同じではないかと思うわけです。
話を元に戻しますが、ブラウン神父というドラマのおかげで今まで遠かったキリスト教の精神がなんとなく身近なものに思えてきました。
奇跡や秘跡という非科学的なものよりも物的証拠を重んじる、歴史や伝統に縛られるのはよしともしないけれど軽んじもしない、あくまでも聖職者なので法よりも良心を優先させる、というドラマ仕立てに好感が持てます。
時には殺人犯を逃がしちゃったりもしますけれど。