HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

桃山天下人の100年展

上野国立博物館平成館で開催中の「桃山天下人の100年」特別展に行ってまいりました。

国宝や重要文化財がずらり出品との事、さて。

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当日はあいにくの雨模様、駐車場から7~8分ほど歩きます。

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途中、芸大音楽部のキャンパス前を通り過ぎます。こちらは東京最古の純粋の煉瓦造の建物、明治13年(1880)竣工の赤レンガ1号館。

外壁がボロボロの印象を受けましたが、建築当初からモルタル仕上げでモルタルの食い付きをよくするために表面に凹凸を付けたんだとか。

今もOBのための現役の建物との事です。

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しっぽりと紅一点。雨の日ならではの艶やかさ。

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さてお目当ての平成館。いつもは長蛇の列ですが、新型コロナ対策で全予約制、観覧時間も1時間半目安が推奨されています。入り口で検温、手指のアルコール消毒、マスクのチェックを受けいざ館内へ。

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館内は入場数が制限されているのでとても見やすい。人の垣根越しに観る、なんてえ事が一切ありません。

展示方法も工夫されており、説明パネルが両サイドに設置されていてコーナーどちらからでも回遊しやすいようになっています。

ポスターにもなっている狩野永徳筆の唐獅子図屏風は思ったより大きく(4.5m×2.2m)すごい迫力。教科書でもお目にかかるものですが、国宝には指定されていません。

その理由は国のものではなく宮内庁が所蔵している皇室の私有物だからなんだそうな。

写真はお土産用のミニチュア屏風。

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また、国宝の長谷川等伯筆の松林図屏風、ホンモノを目にしたのは初めてですがこれもスゴイ迫力。ちょっと言葉を失いました。

織田信長豊臣秀吉徳川家康の直筆の文やら、国宝の茶器やら、日本の美がずらりと並び極上の時を過ごす事ができました。

そんな中、芸術はやはりオリジナリティがもの凄く高いものという事に気付かされました。ヨーロッパに渡った有田焼や浮世絵が当時の西欧人に驚愕の眼で受け入れられたのは合点がいきます。

江戸時代、鎖国によって(実際はオランダと通商はあった)日本の文化芸術はオリジナリティ豊かに発展したと言えるでしょう。

もうひとつ感じたのは安土桃山時代の絢爛豪華さ。

日本の文化はワビサビとも言われますがとんでもない、洛中洛外図や花下遊楽図屏風に描かれている当時の庶民の衣装の派手な事、決して地味好みではありません。

 

平日の上野の森は雨のせいもあって深閑としていました。

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路上生活者の移動住居もそこここに。

新型コロナの成り行きが心配です。