渋谷では再開発が進行中。
新しいビル群が建設されており、日々その姿を変えています。
再開発によって今まで自然発生的に作られてきた無計画な雑然とした街並みは近代的な整然とした都市景観に置き換えられて行きます。
街にある無秩序さは排除され、計画に基づいた安全で効率的な顔に塗り替えられて行きます。
そうして日本全国、どこも同じ顔の整形美人みたいな様相を呈するようになります。
今できている渋谷のビル群もどこにでもあるような無味乾燥なガラスの箱、渋谷らしい愛着が持てる顔にはなっていかないような気がしてます。
あえて新しい街には風情がない・・・と言い切ってしまいましょう。
都市計画家や建築家が風情のある街並みを作る、という思想がないためと思われます。
風情とは何?
そこはかとなく醸し出される雰囲気、とことばの意味もとてもいい加減です。
風情があるねえ、とか風情を感じるねえ、とか、とてもじゃないけど数値化できるようなものではありません。
焼き鳥の煙がもうもうと立ち込める新橋のガード下のような街並みは都市計画で作るのは不可能でしょう。
でも、あんな街が新しくできたらまったくもって楽しいのになあ。