全体を通して今とはなんか雰囲気が違うなあと思っていたんですが、今では当たり前となっている携帯電話が登場しないんですね。
調べてみると、原作マンガは1983年生まれなんだそうで、携帯電話が本格普及し始めたのが1993年、当然携帯電話は登場のしようがありません。
1983年にはパソコンが普及していたと思われますが、漫画には目立った登場がありません。
また主人公の山岡氏がさぼってパチンコ店に行っているシーンがありますが、台はフィーバー機ではなくチューリップの台を打っています。フィーバー機は1980年には登場しているのでこれも時間差あり?
当時はバブル景気の頃だと思うんですが、そんな浮かれた感じも不思議と伝わって来ません。今はグルメ情報があふれており、ネット情報のおかげで常識とされる食の知識が紙媒体全盛の当時では物珍しかったと思われます。
アニメを観て思う事は、敵対する人たちが最後はお互いの価値観を認めあい、和解するストーリーが基本にある事。
争いごとはお互いの信念のぶつかり合い(一番の例が国家間の戦争か)で、立ち位置が違っている事に気が付けばお互いを尊重する事ができるようになる。
まだ美味しんぼの全部は見終わっていませんが、このご時世、人を騙すような悪人が登場しないというのに救われる思いがします。