戒名についてちょいと調べてみました。
戒名は出家した者につけられる名前、上座仏教でも大乗仏教でも行われている仏教の風習のようです。
キリスト教において洗礼を受けるとクリスチャンネームが授けられるようなものかも知れません。
日本仏教では死ぬことを成仏すると言いますが、死んで仏になる=悟りを得た最高の位に到達=戒名・仏の名で呼ぶという事のようです。大乗仏教では生きている時は俗名、死後は戒名、という図式が成立しているものと。
しかし、戒名を授かるのに2~30万円、時には数百万円なんてえのもあるとかないとか。あくまでもお布施なので相場はないとされています。
タイやチベットなど上座仏教の地域では一生に一度は必ず出家をします。詳しい事はわかりませんが、上座仏教では師から過去に出家した阿羅漢の名前が授けられるようです。タイなどでは仏教が国によって手厚く保護されているため、高額な戒名取得料の制度はないようです。
上座仏教の国であるラオスを訪れた際、朝の托鉢とお布施は極々日常的な行いとして人々の生活に密着していました。
日本では信教の自由が憲法で保障されていますが、宗教法人の宗教活動に関する税の優遇処置はあるにせよ経営に対する国の資金援助はまったくありません。
寺院は独自に経営できる経済基盤も必要かと。
その一手段として寺院運営維持費を高額な戒名料をお布施として納める、という図式のようです。
俗な表現をすると、戒名授受は日本的な仏教の集金システムの一環となっているように思います。
生きているうちに仏の境地に到達するための活動を日本の仏教界が日常的にもっと行っていれば、葬式仏教から解脱できるのではとも思います。