HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

審査員の捉え方

太鼓コンクール等での審査基準、審査員の考え方で随分違うと思います。

 

以前、とある団体の大太鼓のコンクールで、審査後の講評がなされたことがありました。審査員長は、バチが打面に当たる時に発するバチンという音は避けるべきとの評でした。

打面に対しバチが寝ているとそういう破裂音のような音が出てきます。

審査員長曰く、太鼓は力任せの音はバチバチ言って聞き苦しい事を指摘、出場者でバチバチ音を多用していた人はいい点数が入りませんでした。

同じ打ち手が他のコンクールでは迫力のある大太鼓として優勝したりしています。

ま、審査も最後は好みとなる要素が強いかもです。

私が思うに、打ち手が音の差異をわかって出しているのかが重要かと。このシーンではこのバチバチ音が必要だからその音で表現している、という音の使い分けができているか。

大太鼓は迫力!とばかりに全部バチバチ音しかないというのは減点対象だと思います。

 

最近、大太鼓の審査員をやる機会があり、演者が終盤でバチを落としてしまいました。大太鼓の本番でバチを落とすのは初めて見ましたが、一瞬の間が空きましたが、右手一本で音を出し続けて打ち終えました。

さて、ここでの採点、私はバチが落ちようと内容が充実していたので高得点をつけました。

他の審査員がどういう採点をしたかはわかりませんが、バチを落とすという初歩的ミスに大減点、あるいは小減点をしたかも知れません。

ここはそれぞれの考え方でどれも正解だと思います。

 

本人はバチを落としてこれはもうだめか、とも思っていたかも知れませんが結果はその人が優勝していました。