HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

太鼓:楽器としての太鼓

先日の高校の太鼓コンテストで思った事、太鼓の楽器としての扱いはどうなんだろうかという事。

太鼓は宮太鼓(長胴太鼓ともいう)と言われる一番ポピュラーな太鼓が主流です。

くり抜き胴に牛の皮を張った物が一般的ですが、桶のように木を張り合わせたものも廉価版であります。

いずれも鉄の鋲でがっちりとめてあるのでチューニングはできません。

主に下拍子に使われる締め太鼓は文字通り、縄やボルトで締めて使う太鼓、張りのある高音が魅力。

最近多いのが桶太鼓です。胴は桶のような作りになっていて本来は馬の皮が使われていました。

締め太鼓と同じで、縄で皮のパーツを引っ張ってとめてあります。

元々は東北の山岳信仰の行事に使われたり、田楽太鼓として肩に担いで打たれていました。

その魅力は何と言っても機動性でしょう。

音は構造上どちらかというと濁った音がします。ベチベチという感じでしょうか。

この桶太鼓、パフォーマンスで使うところは多いのですが、

どうもその機能を生かしきっていないと感じるのは私だけでしょうか。

舞台の袖から登場し、片手で単調なリズムを打ったり、アクロバチックに両面打ちのテクニックを

見せつけたり、というシーンをよく見かけます。

宮太鼓は重く、据え置いて使うしか無いのですが、担ぎ桶はもっと舞台を縦横無尽に使ったり、

そのチューニング機能をフルに使いこなしたり、濁った音をもっと活かすバチもあるはず、

宮太鼓の代用品ではありませんから。