HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

この世:日本のものづくり

テレビで和風総本家という番組があります。

日本のモノに焦点を当てて日本を再認識させてくれる事が多いです。

世界的に有名なバイオリン、ストラディバリウスなどの修理を手がけるイタリア・クレモナの職人が

愛用してやまないのが日本の手作りの小さなノコギリ、新聞紙3枚分の挽き代で加工できるというもの。

これ以外にもアメリカのビーズ作家御用達のガラスビーズや、ロシアの極寒の地で信頼されている瓦、

など日本の職人が作る優れた製品が世界で愛されている事が紹介されていました。

使用者と製作者のお互いをビデオレターで紹介しあい、モノを通しての気持ちの交流を描きます。

そこにはお互いへの感謝の心がありました。

大事に使ってくれてありがとう、丁寧に作ってくれてありがとう、という気持ち。

日本の職人は使う身になって妥協せずに真摯にモノ作りに没頭します。

一世を風靡した お・も・て・な・し の心に通じるものでしょう。

世の中は需要と供給のバランスで成り立っているので、優れた職人芸もただそれだけでは生き残れない。

ノコギリ職人も木工大工のノコギリだけではなく、きめ細かい作業をする小さなノコギリに活路を

見出し、必要とされる人に圧倒的な支持を受けているわけです。

日本の職人芸はモノに対する愛情みたいなものや、自分の腕に対する無上のプライドみたいなものが

あるような気がします。

我が家で愛用していた玄関の人感センサー付きのLEDライトが落下して壊れました。

MADE IN CHINA のそれは取り付け部の接着剤が点付けで、経年変化やちょっとした力が加わると

接合部が容易に破断するのは一目瞭然、モノに愛情が注がれていないのは明らかです。

誰が使おうが自分の知ったこっちゃない、という気持ちが見え見え、

日本の職人は使う人の顔が見えなくてもきまじめに完成度を追い、納得するまで手をとめません。

その分値段もはりますが、職人芸を下支えするという気持ちを失ってはいけないと思います。

日本が培って来た技術や文化、音楽や芸術、果てはサービスにいたるまで世界に誇れるという自信を

もっと持っていいのではないかと思う今日この頃。

そういえば日本のけん玉も今世界でブレイクしているそうですよ。

元々はフランスのビルボケという玩具が日本で発達したそうですが、今や数千円もするけん玉の

ブランドもあるとか。

経済のアベノミクスはそれとして、豊かな文化で日本が元気になってくれた方がうれしいな。