太鼓の曲を覚える場所、それは稽古場とは限りません。
いやむしろ、稽古場ではそこで曲を覚えるというよりは覚えた事を復習する場所だと思います。
(若い人たちと違い、その場で覚えるという事が不得手になったという事もあります)
一旦家に持ち帰って、復習を繰り返しながら曲を覚えます。
一番ヒマなのは湯船に浸かっている時。
特にやる事はないわけで、この時に膝頭を打ちながら曲の復習をしたり、
新たにフレーズを作ったり。
いいフレーズが思い浮かんだりするとまさに膝を打つ!という事になります。
浴室に気持ちがいいリズムがこだまするのもなかなか気分がよろしい。
曲を復習している時に、はたと手が止まる時があります。
これは覚えているところが曖昧だったり、覚えきっていないところでそうなります。
わからないところがわかるわけです。
風呂から出てからDVDを見直したりしながら再確認をして頭と体に曲を入れて行きます。
そうして稽古に臨む時、実際に手を動かして確認してみます。
頭で理解していても、体の動きが加わると思うようにできない部分もあるわけで、
それを稽古場でやってみます。
曲を覚えるのはどこででも、曲を身につけるのは稽古場で、という事でしょうか。