今基礎打ちで音の出し方の基本をやってもらっている。
腕の力はすべて抜き、バチを含める重力と惰性にまかせるのが基本。
この感覚の練習として、太極拳で言うソワイショウという運動を皆でするようになった。
体の芯をぶらさないように腰の回転により上体を左右に回す。
腕はその回転の遠心力にまかせる。
ちょうどでんでん太鼓の原理。
これは横の動き方であるが、太鼓を打つ時はこの原理を縦に使う。
力を抜いて音を出すための重要な感覚の練習である。
これを今のところ完璧に理解している人はいないようだ。
という事は音が出せていない、という事・・・。
基本ができていないから鋭い音が出せない、というのが今までの姿であり、
どんな音が本当なのか、太鼓からはまがりなりにも音が出てしまうからそれでよしとして来たわけだ。
それでも基礎練習の指導のおかげで一年前とは雲泥の差があることは実感できる。
音の質については公認指導員の講習を受けてより強く意識するようになった。
太鼓にとって大事なのはその音、音にとって大事なのはその質。
質のいい音を追及するのが苦しくて楽しい事でもあり、太鼓を打つ喜びにつながるのではないだろうか。