既成概念、常識、日頃は特に意識せず当たり前の生活を送るのに重宝するもの。
至近な例では去年の大震災による節電生活がある。
電気は無尽蔵にあるという常識、原発は絶対安全という既成概念(実は巧みに植えつけられたもの)。
これが千年に一度という大震災により覆された。
日本は安全安心と思いこみたい気持ちもわからないではないが、
この国は永久に地震の巣の上に存在しているという既成概念を持つべきだろう。
この既成概念や常識を見事に打ち破るやり方がある。
とても単純なのだがそれは逆さまにして眺めてみること。
物理的にでもよいし、相手の立場にたってもよい。
例えば地図は便宜上、北が上となっている。
世界地図も常に北が上の既成概念の形が頭の中にインプットされている。
これを日露戦争当時のロシア側から見てみよう。
ロシアの大地に立ってみると(地図は南が上)目の前に日本海が広がり、日本列島がロシアの港を塞ぐ形で
覆いかぶさっている。日本が邪魔な存在になるのはうなづけるわけだ。
またローマ時代に遡って地中海世界をみてみよう。
この時も地図は南が上。
対岸のアフリカにあるカルタゴと敵対するのは当然と思えてくる。
これらは既成概念では見えてこないものが見えて来る一つの例。
世の中見渡してみると、けっこう面白いものや大変な事がいろいろ転がっていると思いまする。