HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

川柳:誇り

安全な 社会は人の 誇りから
 
なんか交通標語みたいですが
楽しいはずの家族での外食でユッケを食べて命を落とす
安全と言われ続けた原発放射能を浴びる
安全が大原則の鉄道の暴走脱線事故
市民を守るべき警察官の犯罪
子供に牙を剥く小学校変態教師
 
これらの事件事故は日本人の仕事に対する誇りが薄れたのが一因ではないのかとも思えます。
 
悪い意味でのアメリカの個人主義自由主義の影響か・・・。
 
以前アメリカに行った時、スーパーのガードマンに売り場の事を尋ねると
それは俺の仕事じゃない、と相手にしてくれなかった。
建設現場で、夕方5時になった途端、今まで打ち込んでいた釘が半分出たままさっさと帰る大工たち。
ま、向こうはユニオンという組合があり、組合員として労働時間を厳格に守るという背景もあると思うのですが、
仕事に対してはまったくドライです。
 
仕事を労働としてドライに割り切っている傾向があるのがアメリカ。
 
日本も今はかなりビジネスライクにドライになったようです。
日本人のウェットさは曖昧という評価とも結びついている?
 
私の親父は旧国鉄の建築技術者でしたが、当時国鉄マンであるという自負は相当強いようだったし、
国鉄という組織自体が自分たちの仕事に大きな誇りを持っていたように思う。
 
職人は自分の仕事に誇りを持っていると思います。
自分が納得しないと仕事が終わらない。
日本が安全で暮らしやすい国だったのは、そういう人たちがいっぱいいたからではないのでしょうか。
 
職人気質、そういうプロの誇り、意地はもはや絶滅危惧種指定なんだろうか。