HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

この世:家の遺影

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写真は横浜のとある一角。
取り壊された家の跡が遺影のように残る。
人が何十年もここで生きた証。
かつて同じような感慨を感じた事を思い出した。
1992年バルセロナオリンピック開催の前年、
訪れたバルセロナは再開発の真っ只中。
街の一角が立ち退きでゴーストタウンのようになっていて
取り壊された家が延々と続く。
壁が残っている部分にはキッチンのタイルが貼ってあったり
狭いながらも人々が生活していた様子が伝わってくる。
場所がスペインだけにタイルが多く、とてもカラフルで
破壊された街自体がカラフルなモザイクタイルのような
強烈な印象でした。
 
今回の北京オリンピックでもフートンと呼ばれる歴史ある四合院の住宅街が
取り壊されたと聞きます。
行政側は街を美化するという大義名分が成り立ちますが
自然発生的な庶民の暮らしは根こそぎ消滅します。
 
家の遺影を目にするとなんとなく気持ちが騒ぎます。