先日、初めてネット句会というものに参加しました。
公の場へ俳句を発表するのは殆ど初めて。
題は麦茶と髪洗ふでした。
忘れられ 汗びっしょりの 麦茶かな
我一人 氷の音と 麦茶飲む
髪洗ふ 子は頑なに 瞼閉ず
髪洗ふ 人影並ぶ 湯気の奥
の四句を投句、結果はあまりパッとしたものではありませんでしたが、俳句をひねりながら、自分はやっぱり映像型の人間という事がよ~くわかりました。
句作のとき、まず情景を思い浮かべる。
一句目はちゃぶ台の上に麦茶の入ったグラスが置いてある。
誰も飲まずにそのままになっている麦茶。
冷蔵庫で作られた氷はもう芯の白いところしか残っていない。
その氷の周りには細かい泡がまとわりついて浮いている。
結露でコップの表面はおろか、ちゃぶ台の上にも水の塊が表面張力を保ちながら溜まっている。
そんな光景を頭に浮かべ、それをことばで表現したのがこれでした。
「忘れられ 汗びっしょりの 麦茶かな」
書評でわかったのはこれがグラスについている水滴というのが伝わらないということ。
「忘れ置き 汗びっしょりの 麦茶かな」
の方がわかりやすいか。
二句目はまた後日。