出たての頃の電気自動車は破竹の勢いで広がる様相を呈していましたが、その勢いは完全に鈍化、中国では大量に放置されている電気自動車の墓場が出現しているようです。
電気自動車は従来の内燃機関と違ってモーターと電池で動く仕組み、いわばおもちゃのラジコンカーの構造です。
ガソリン車と違い、部品はとても少なくエンジンのノウハウも不要という事で従来の自動車産業に無関係の企業が参入できたのも大きいデス。
電気自動車は未来の乗り物として華々しくデビューを果たしました。
価格が高いとあって富裕層はこぞって電気自動車を購入、日本でどこかの市長が公用車として購入し、無駄遣いと批判を浴びていた事も。
しかし、電気自動車の普及に伴って、寒冷地では使い物にならない事が判明しました。
低温下では電池の能力は極端に落ちます。
暖房用のヒーターも内燃機関では燃料を燃やして発生する熱を使えますが、電気自動車では電力を使うためますます窮地に。
電気自動車が出現した時は、世の中が様変わりするような気分でしたが、今はその気分に水が差されたようになってます。
本格的な電気自動車は人類にとっては新しい乗り物、とかく新しいものには落とし穴があるものです。
自動車の歴史上、過去に電気自動車は存在したようですが、当時は技術的に問題があり姿を消したようです。
新しいものはしばらく試用し、問題がなければ一般に普及させていくのが間違いないかと思います。
そのしばらくの試用期間は100年単位になるんじゃないかと思います。
というのは地球上の生命体は膨大な時間をかけてその仕組みを作り上げて来ました。
数億年に及ぶ試行錯誤の結果が今なのかと。
人類の出現は比較的新しく、その中で人類はわずか100年くらいの間に反自然的な新しいものを次々と生み出しました。
その意味では人類のやる事はまだまだ時間の検証を受けていないのかと。
人類、特に権力者は偉大なものが大好きですが、もっと謙虚に地球に住まわさせてもらわないと、そのうちこの地球を自らの手で破壊してしまうような気がしてなりませんです。