戦争と公言する人もいます。
憎悪の連鎖、報復の応酬は根が深く、事態が収まる気配はありません。
イスラエルの国の歴史を紐解いて見ると、紀元前、かの地にはイスラエル王国とユダヤ王国があったそうな。
その後強大なローマ帝国の支配下にはいり、王国の人々は世界各地へ離散の憂き目を見、ユダヤ人の国は消滅する事に。
世界に散らばったユダヤ人は卑しいとされる金融業を営み、経済力をつけて行きました。シェイクスピアの戯曲ベニスの商人に登場する高利貸しのシャイロックはユダヤ人です。
国を追われたユダヤ人はいつか自分たちの国を再興する夢を持ち続けていたようです。
第一次世界大戦の時、イギリスはこの地を実効支配していたけれど、イスラエル独立運動派からの抵抗に遭っておりました。そこでイギリスはイスラエルの地にユダヤ人の国を作る事を約束、一方では敵対するオスマントルコに対抗するため、同じ地にアラブ人の国を作る事を約束、それでいて自分たちはその地をイギリスとフランスで分割統治する腹積もりだったという三枚舌外交を展開。
映画にもなったアラビアのロレンスは、その時のアラブ勢力をけしかけてオスマントルコ対抗勢力を結集させたイギリスのスパイで、その後、国の嘘に加担してアラブ人を騙した事を一生悔やんで過ごしたようです。
イギリスの自国の利益のみ優先させた外交、ユダヤ人とアラブ人、同じ地に双方の国を作ってよいという矛盾した政策が今の状況を招いているわけです。
経済力で世界を動かすようになったユダヤ人は第二次世界大戦時、ヒトラーの目の敵になり、悪名高いユダヤ人絶滅計画(ホロコースト)が進行しました。
第二次世界大戦が終わり、そんなユダヤ人に同情が集まり、シオニズム(祖国復興運動)の興隆と相まってイスラエル建国へと国連が認めることになりました。
その結果、長い間パレスチナ人が住んでいたところに突然イスラエルという国ができちゃったというわけです。
当然パレスチナ側はそれを容認できず、何回も戦争が起き、今に至っています。
日本のアホな大臣が、我々はいつもイスラエルに寄り添っているという失言をした事がありましたが、どちらかに肩入れするのではなく、紛争解決に寄り添うべき。
目先の国益でウロチョロするととんでもない結果を招くという事を学ぶべきでしょう。
この時期、ロシアに勝手に行っちゃう国会議員もおりますが、一人で行って何ができると言うんでしょうかね。