集団生活では他者を批判するシーンも当たり前に存在します。
非難とか否定とかに語感が似ているせいもありで、批判というとマイナス的に捉えられる傾向があるような。
そこで批判の意味を検索して見ると三つの意味がありました。
①物事に検討を加え判定評価する事
②人の所業の誤りや欠点を指摘しその是正を論じる事
③哲学用語
どうやら正そうとする行為が含まれるのが批判という事のようです。
ここでややこしいのは「正そう」とする事で、正しいのは何ぞや?というところです。
正義は立場の数だけ存在し、立場が違えば正しさも相反する事も。
今起きているウクライナの戦争もロシアの正義とウクライナの正義のぶつかりあい、正義は一つではありません。
そんな中、良質な批判ということばに出会いました。
良質な批判という事は悪質な批判もあるわけで、どうも世の中にはこの悪質な批判の方が圧倒的に多いような気もします。
相手をはなから否定して固定化された答えを準備してかかるのは悪質な批判、あらゆる可能性を鑑みて柔軟に答えを探すのは良質な批判かと。
善悪の規範も数で決まるようなところがあり、自国民を教育で洗脳すればそれが善となってしまいます。
日本も不幸な軍国主義時代にそれを経験しています。
良質な批判の精神、大切に思います。