youtubeの仏教とは何かについての講座はとてもわかりやすいものでした。
現代日本の仏教についての捉え方も的を得ている(的を射ている?)と思います。
まずは仏陀(ゴータマ シッダールダ)は普通の人間であったという事。母親の脇から生まれたり、生まれてすぐ天地を指さして天上天下唯我独尊とか偉そうにつぶやいたりする超人ではなかった。
人は皆誰しも、生・老・病・死という苦難から逃れる事はできないものと悟り、心の平穏を得るための話(説法)をして80年の生涯を終えた。
その話がもともとの仏教(仏陀の教え)として語り継がれて行った。
仏像を見ると両手はいろいろな印を結んでいますが、あれは仏陀が人に話しかけている時のジェスチャー姿を模していると解釈できます。
その後仏教は南方と北方に伝搬し、ついに日本にも中国経由で伝えられます。
日本に伝えられた仏教は中国仏教(サンスクリット語の音訳)でいわゆるまた聞きでありました。
難解な漢字だらけのお経ではなく、シンプルにした事で一般大衆にも仏教が広まりました。
その意味ではいま日本にあるのは日本独自のオリジナル版といえるかも。
江戸時代には幕府権力と結びついて寺が秘密警察のような人々の統制の手先となった。
宗派による差別社会も生まれる事になります。
明治の神仏分離令で仏教は大打撃を受けますが、太平洋戦争の敗戦後、今も問題になっているカネの亡者組織のようなわけのわからない新興宗教が台頭してきます。
仏教界では現世利益に走る金満坊主が金運アップのyoutube説法を展開したり、平然と宝くじが当たる寺として喧伝したり・・・。
死者を弔うと称して意味不明のお経をブツブツ(仏々)唱えたり。
仏陀はあくまでも生きている人に話をしたのに・・・。
人々の心の苦しみに寄り添う仏様のような活動をする坊さんはおりませんのかい。