HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

花と果実


花は咲く、と言うテーマが歌や物語によく登場します。

これを聞くとへそ曲がりな私はいつもちょっとした違和感を感じてしまいます。

 

きれいな、あるいは魅力的な花を咲かせるのは目指す目的ではなく、手段ではないのか・・・。

命をつなぐ手段。

花の香りに誘われて虫たちが蜜を求めてやってくる。

花はよい香りばかりではなく、熱帯に咲く世界最大の花ラフレシアは腐臭を発するんだとか。

偉大な自然界は持ちつ持たれつで、動物の死骸をきれいに平らげてくれる清掃屋の昆虫も健在。そういう虫を集めるために香り(この場合は臭いか)で虫集めをするそうな。

 

香りに魅せられた昆虫たちは花の蜜をご馳走になるために花に潜り込みその時小さな体は花粉まみれに。

虫は花から花へとせっせと飛び回り、あちこちに花粉を運びます。

そうして受粉した花はゆっくり果実を育みます。

 

花は美しく咲き、人の目に花は最終形に映りますが実は過程。

実を結び、種を残す事が、それこそ実は目標かと。

花を咲かせるのは次の世代にしっかり命をつなぐ手段であると思われます。

人は切り花がカネになる事を思いつき、売ったり買ったりするようになりました。

自然の命の循環は絶たれる代わりに人々の暮らしは豊かになります。

まさに人工的な世界・・・。

人の世界ではカネのなる木を育てるのが一番大事なようです。