高校の和太鼓授業のあった日、同じ高校で指導員のお仲間が指導している和太鼓同好会を訪問してみました。
1~3年生の6人、内一人は授業にも出ている3年生です。
授業では横打ちをやっていますが、同好会は伏せ打ちでやっていました。
練習していたのは指導員仲間でよく練習している「山呼」「夏祭り」の2曲。
最初は一緒に打ったりしていましたが、途中からは一番後ろで締め太鼓での下拍子のヘルプをしながら
皆の打ち姿を指導員の目で眺めておりました。
最後に感想を求められたので気になった点を指摘させてもらいました。
まず構えについて。
両足を左右に開く構えで打っているけれど、一人を除いて膝が伸び切っている。
膝が伸び切っていると上下の重心移動が使えず手打ちになりやすい。
膝に遊びを設けて体を上下させる動きが欲しい。
そうする事で体で拍子をとりやすくもなる。
縦の重心移動を1cm行うだけでその位置エネルギーを利用でき、音の鋭さに違いがでてくる。
声出しについて
掛け声をかける事でテンポキープができる。
ドンドンドンドントコトコトコトコのトコトコで走りがちになるが
そこでドッコイドッコイドッコイドッコイの掛け声をかける事で安定したテンポで打てる。
音の質の違いを表現する
ドーンドーンドンドコドッコッのドーンドーンとドンドコドッコッが同じ音で打たれているけれど
ドンドコドッコッは柔らかい音を表現すべき。
表現の分野は指導者によって異なるけれど、音の質に違いがある事を念頭に置く。
まずは曲を覚えるのが最優先であるけれど、曲を覚えたら次のステップ、
音を表現する事を練習課題とするのがオススメである事を伝えました。
小一時間練習風景を見させてもらい、その上での感想を述べさせてもらいましたが
ヘタな事を言うと指導者のやり方を否定しかねないので何を言うかはムズカシイです。
改善すればよりよい太鼓になる、という観点で正直に指摘させてもらいました。