HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

石川県輪島で太鼓の音に浸る

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石川県太鼓連盟主催の太鼓コンクールに行ってまいりました。

会場は輪島市文化会館大ホール、輪島駅に隣接しております。

輪島駅は元駅で、廃線に伴い道の駅として再開発されたもの、今は補修中で仮囲いのテントに囲まれておりました。

 

日本太鼓ジュニアコンクールは午前中、シニアコンクールは午後、一日たっぷり太鼓の音に浸れます。

 

お偉いさんの挨拶の後、いよいよコンクール開始、今回は21組の団体の競演です。

 

コンクールではコンクールなりの演奏の形があるように思います。

審査基準の目安はプログラムにも明記されていて演奏の参考になるのでとてもよいと思います。

 

各団体の気付いた点を列記してみます。

曲の起承転結が欲しい。

動きはバッチリ揃える。揃える事が難しい場合はあえてずらす。一斉に動きを揃えるのはそれだけの練習を積む必要があるが(採点のポイントにもなる)追いかけるように動く演出とすると難易度が下がる。

 

唄入りの太鼓は郷土色の演出をしやすい。

桶太鼓と宮太鼓の使い分けはきちんとする。

 

パートごとの掛け合いは心地よい。

 

同じフレーズを各楽器で使いまわすのはうまい工夫。

 

ろう学校の演奏では規則的に体を上下させて同じテンポを把握していた。こういう手法はとても参考になります。

 

掛け合い等はわかりやすい方がよい。太鼓を二個打ちする意味を明確に。

 

曲が一本調子で冗長に聞こえる。わかりやすい変化を。

演奏中疑問に思ったこと、大太鼓の両面で同じフレーズを打つ場合、音を消しあうという事はないのだろうか?

 

すべての太鼓がユニゾンで打たれるのは単調になりやはり飽きる。

 

能登の太鼓は太鼓3台で9人の打ち手でもOK。

 

同じ太鼓でバチを変える奏法は音の質を変える事が出来参考になる。

 

曲名と曲想が結びつかない。

 

掛け声があって元気なのはよいが、その掛け声が多過ぎて邪魔になる。声も楽器として使う。

 

太鼓1台でも魅せる太鼓が演奏できる。さすがに御陣乗太鼓の流れを感じます。

 

曲入りが複層的、緩急のある演奏、バチを使い分けて音の変化を際立たせている、盛り上げる声の使い方、など。

 

全体的に感じたのは曲が単調なものが多いこと。

同じフレーズを繰り返すにしても何らかの変化が欲しい。

 

21団体の演奏でしたが転換がスムース&スピーディーでそれだけで演奏側運営側のレベルの高さを感じます。

 

大会が終わってから優勝チームの発表でしたが最終バスの時間の関係上そこまでいられなかったため、優勝チームがどこかはわかりませんが、層の厚さと石川の郷土の太鼓を感じる事ができました。

 

午前のジュニアコンクールが終わり、ランチの後はシニアコンクールです。