中国の詩人、杜甫の春望という詩に「国破れて山河あり」という有名な一節があります。
街を歩いている時に、風に煽られる「元」旗(幟)を見かけました。風に引きちぎられてなおはためくその姿に何か感じるものがあり、とりあえず写真に収めておきました。
その時頭に浮かんだのが国破れて山河ありの一節。
そこから旗破れて惨禍あり、という言葉を連想しました。
杜甫の詩を拝借し、漢詩のルールは全く無視しつつ似ても似つかないもどきにトライしてみました。
旗破惨禍在 旗破れて惨禍あり
街秋土不在 街は秋にして土の姿はなく
観車想地球 車を見て地球のことを思う
化温暖驚心 温暖化に心を驚かし
憂人類未来 人類の未来を憂う
そんな中にも変わらぬ自然の姿に人の世の虚しさを感じたようです。