太鼓のいろは「ふ」
【ふんばりが大事】
和太鼓、しっかりと音を出します。
そのためにはしっかりと足を踏ん張って立ち、大地から力を貰います。
相撲でも柔道でも踏ん張れずに腰が浮くとうまく力が発揮できません。
太鼓も同じで下半身が安定せず、上半身だけで打とうとすると肩に力が入り、いい音も出にくいし、疲れて長く打ち続ける事ができません。
踏ん張るという事は足で地面をしっかり掴んでいる状態です。
足で地面を掴む?
そう、もともと人間の足の指は猿のようにものを掴めるカタチでした。
人は二足歩行するようになって足は歩行専門に進化、掴む能力は退化しましたが、
姿勢を安定させるのにこの掴むという行為はとても重要な役割を果たします。
例えばサンダルと草履ではどちらが歩きやすいか?
足の親指で鼻緒を挟む形の草履に軍配があがると思います。
歩くとき、人は無意識に地面を掴んで蹴り出す運動をしている。
地面を掴む事で地面からの反発力を足裏から体全体に伝えていきます。
太鼓を打つ場合、足で大地を掴んでしっかり立つ、それを意識してみて下さい。