太鼓の構えに正解はあるのか・・・。
太鼓を初めて習う時、構え方を教えてもらいます。
肩幅より広く足を開いて立ち、右足をまっすぐ後ろに引き、
左足と右足で正方形の対角を作る、というものが通常のようです。
この構えは前後左右からの揺さぶりに踏ん張りがきき、安定した構えが可能です。
前後の体重移動が多い大太鼓の櫓打ち(正面打ち)などはこの構え方が普通です。
締め太鼓などは足を前後ではなく左右に開いた方が自然ですが、
並んで打つ場合など十分なスペースがとれない時など前後で構えることも多いようです。
さて、太鼓の伏せ打ち(平置き)では?
足を前後に開くのが一般的ですが、これはおそらく太鼓を広めた人たちが
その姿勢をしていたからではないかと思われます。
日本太鼓協会では前後ではなく左右に足を開くスタイルを伏せ打ちの一般的スタイルとしていますが
これは重心移動がしやすく、特に組み太鼓で複数の太鼓を打つ場合などに適しているといえます。
ここでちょっと考えて見たのですが、伏せ打ち、正面打ちの太鼓は基本的に左右対称形で打ちます。
斜め打ちや横打ちの場合は左右非対称のためこれは当てはまりませんが、
足を前後に構えると、実際には非対称になります。
腰を中心にひねる動きをしてみると、足の位置はあまり関係ないように思えますが
今後、体感的にどうなのか、実際太鼓を打てる時に確認して見たいと思います。