太鼓のいろは「か」
【太鼓は顔で打て】
実はこの表題、御諏訪太鼓宗家の小口大八師の言葉でもあります。
猫でも犬でも、そして人でも見合うのはまず顔ですね。
顔、人も動物も本能的に相手の顔を見るようになっているようです。
それだけ顔は生物学的にも重要なファクターのよう、
顔によって相手を識別できている。
さて、自分たちの太鼓はどういう顔をしているでしょう?
和太鼓の団体も無数に存在する今、顔が見えない太鼓もちょくちょく見受けるようになりました。
オリジナル曲を披露していても、何を言いたいのか、よくわからないシーンもあります。
顔が見えて来ない・・・。
これって太鼓に限る話ではないのですが、顔が見えて来ないと思い入れが薄くなってしまいます。
例えば、ネット上に公開されている顔写真の、目のところに黒い線があるのと同じで、
顔がわからないと感情移入はできにくくなります。
太鼓も、できうれば自分たちの顔をわかりやすく表に出した方が印象深いものになるような気がします。
顔を持つこと、とても大切な事だと思います。