HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

太鼓:テンポ感養成

複数で打つ太鼓は全員で一定のテンポを保てないと演奏にならない事が多いのですが

実際に舞台に立つと、なぜかテンポアップしがちで、自然とどんどん早くなる傾向があります。

それでも全員が揃っていればいいのですが、普段、猛スピードの練習をしていないと破綻して、

最も避けたいバラバラの演奏になったりし、最悪の場合は一部止まったりします。


一定のテンポを保つ基礎を練習できる曲「歓喜」の中に、

二手に分かれてドコ→ドゴ→ドゴ→ドゴを打つところがあります。

二手に分かれて打つ時はうまく行ってますが、これを一人ずつ繋げてもらうと

何とも気持ちの悪いものになってしまう場合が多いです。

気持ちが悪いというのは一定のテンポで音が繋がって行かず、詰まったり間延びしたり、

ドゴそのものの間隔がまちまちだったりして、全くスムースではない状態。


次回、高校の授業でこの部分をやる事になると思いますが、

以前、これを大きな輪っかを作って全員でやった事がありました。

24人もいるので一周するのも結構時間がかかってしまいます。

そこで時短の練習の方法として、6〜8人のグループに小分けして3つか4つの輪を作り、

それぞれにトコトコを回して行く事をやってみようかと思います。

グループの音がきちんと重なる事が大事です。

この小分けの方法は以前、鼓童のエクサドンを受講した時にやっていたものをパクリます。

エクサドンでは必ず円形に太鼓を配置し、全体での大きな輪っか、小グループでの小さな輪っか、

で音出しや声出しの練習をしており、

輪になると無限運動ができる、皆の顔が見える、一体感がある、打つ姿がお互い確認できる、

右回り左回り、ランダム回りなどができる、等のメリットがあります。

御諏訪系だと正面があり、前列、中列、後列というように直線での配置が多いように思いますが

これは基本的に舞台演奏では正面性があり、客席に向かって配置される事から来ているようです。

練習場所に鏡がある場合もこの配列になり、自分の姿は鏡で見えますが、

お互い他の人の顔は見えないというデメリットがあるように思えます。


音を共有し、同じテンポ感を持つためには太鼓の配置換えは面倒でも

円形での練習はしたいと考えています。