先日、モーリス・ベジャール・バレエ団の来日公演を観る機会がありました。
会社勤めの頃、仕事上の教養を深めるとの会社命令で、色々な文化活動に触れるという事を行い、
その一環で、モーリス・ベジャールのモダンバレエを観に行きました。
かれこれ25年くらい前の話でしょうか。
今でも覚えているのは「ピラミーデ」という演目で、黒い伸縮性のある布の袋に入った踊り手達が
三角形のピラミッドの形を作って踊っていたシーンです。
今回は代表作と言われる「ボレロ」が演目に入っていました。
この動きを見て、そういえばこれも観たことがあるなあ、と記憶が呼び戻されました。
観覧席は東京文化会館の右翼の3階席でしたが、バレエの舞台は正面性が強く、
一番鑑賞に適しているのは舞台の正面席なんだなあという事がわかりました。
太鼓にも言えるんですが、舞台の正面性を重視するのは果たしてどうなんでしょうか。
これからはどこから観ても、それなりに楽しめる仕掛けを作る必要があるかも知れません。
逆にいうと、観客席の数だけ受け取り方があるわけで、それらをほぼ網羅する構成が求められるのかも。
また、バレエは水平回転がメインで、体操競技のような前方や後方への回転運動は殆どないんですね。
それでも肉体を駆使した動きは圧巻でした。
日本人ダンサーも3人出ていましたが、そのうちの一番小柄な男性の手の動きが気になりました。
指先まで神経が行っていないような動き、観ていて勿体無いと感じました。
あと、カーテンコールを何回もやるんですね、これもあまり縁がないので面白かったです。
今度見る機会があったら是非正面から観てみたいものです。