台風19号が北上する中、開催が危ぶまれましたが13:30から無事開演。
会場は新しくできたシルバーマウンテンというホールの地階、
このホールは曲線で構成されたユニークな形状で地階、一階、二階と演奏会や練習のできるスタジオが
あります。
左側がシルバーマウンテン、金属板で覆われた山のカタチ。
一部しかカメラに納まりません・・・。

二階ホールエントランス部。
扉の向こうにスタジオがあります。
扉には小窓が設置されていて中の様子を窺い知る事ができ、
同時に衝突防止も解消するすぐれものです。

演目は前半、鼓神2~和太鼓と打楽器のためのアンサンブル~ (和田薫)
に始まり、八木節、道を行く人(林英哲)と続く。
ティンパニーの調律された響きと大太鼓の重低音、チャイムの華やかな旋律とドラの神秘性、
これらが渾然一体となった演奏はオープニングにふさわしいものでした。
観客席を震わせる大太鼓はやはり圧巻、太鼓はこうでなくっちゃ、と・・・。
担ぎ桶は踊りの要素も演出できるものなので、舞台には適した太鼓だと思いました。
八木節はマリンバがメロディーを奏でる構成。

浴衣姿での演出
基本は打楽器なので篠笛等のメロディ楽器は入りません。
印象としては八木節本来の「訛り」グルーブ感が消されており、現代的な仕上がり。
あえて音程をはずすような民謡のうたい方を西洋楽器で表現するのはムズカシイ?
前半最後は林英哲氏作曲の道を行く人

後白河上皇の歌が入っている横打ちの太鼓です。
打ち出しは八丈太鼓のほんばたきのフレーズ、横打ちスタイルから察するに八丈太鼓がベースに
なっているのでは、と思われます。
桶同太鼓を三本脚台座に横置きとして使っているのにはヒントをもらった気がします。
15分の休憩の後、後半に。
後半の一曲目は日本太鼓のためのモノクローム(石井眞木)
締め太鼓の繊細な響きで始まる1976年に作曲されたもの。
聴いている方も緊張を強いられる現代音楽となっています。
最後は秩父屋台囃子へと導かれて終了。
今回の演奏では太鼓のせいなのかホールのせいなのか大太鼓の音がこもってよく聴こえなかった。


全員横打ちで演奏。
この演奏のようにずっと後ろ向きで演奏するシーンがあるので関係ないのかも。
音を受け渡しして行く場面が印象的ですが、作曲者の言によると瀬戸内海の島々を太鼓にみたて
それぞれを結ぶ姿を表現しているとか、なるほど。
横打ちのスタイルから自分がやっている八丈太鼓のヒントがたくさんもらえて実りの多い演奏会でした。
やはり若者のパフォーマンスは観ていて気持ちがよいです。
それでも一年生と院生とではやはり音の質が違ったり、その差は歴然としちゃうのは興味深かったです。
アンケートに書き込んだのは太鼓の事ではなく、客席配置について。
両サイドの奥まったところからは演奏が見えないところがあるのに、
最前列は一段高いところに設置されていてその前に一列椅子を配置できるのでは?と。
舞台でやる時は客席に死角があってはならないこと、演奏会前には確かめておきたいポイントです。
帰りに見に来ていた同じチームの人たち6人でお茶しましたが、わざわざ熱心に見に来る人たちは
さすがに太鼓の話ばかりでした。