習慣という言葉があります。
習って慣れる、と書きますが日常の定期的行動を言うようです。
朝の散歩が習慣になる、食後のコーヒーが習慣になる、とかですね。
これがひっくり返って慣習となると社会的な習慣になるのは日本語の面白いところです。
この習って慣れる、太鼓ではとっても大事な要素と言えるでしょう。
練習前の基礎打ちが習慣になる、口唱歌をしながら打つのが習慣になる、
と言う風に、地道に練習を積み重ねながら太鼓を打つ事に慣れて行く、
太鼓を始めて、なんとなくわかって来るのは二年とか三年経ってからのようです。
これは仕事でも人との付き合いでも同じかも知れません。
さて、この慣れる、大事な事ですが、
指導者から注意されるのは「慣れた演奏はするな」、と言う事。
慣れると考えなくても手や体が動きます。
気持ちが入っている入っていないに関わらず、演奏ができちゃいます。
要は魂の入っていない人形・・・。
太鼓に慣れて考えずに打てるようにならないとスムースに打てないし、
反面、慣れると気持ちの入っていない演奏になっちゃう、と言う矛盾。
演奏する時は緊張してしまうものですが、気持ち的にも場慣れの必要はあるのかも知れません。
場慣れしても気合を入れて演奏に臨みたいと思います。