ヒヨコの雌雄鑑別はとっても難しく、初生雛鑑別師という民間の資格があるそうです。
この鑑別法は1933年、日本の研究者によって論文が発表され、
世界の養鶏農家の注目を浴びたそうです。
この分野で日本は先進国という事がわかりました。
なぜ、ヒヨコのオスメスを見分けなくてはならないか、
それは大規模養鶏農家の雌雄を決することにつながるから。
商業的に価値のあるのは卵で、卵を産むのはメス、オスは価値がありません。
食肉用にはなるんじゃないかと思いますが、よく考えてみると出荷迄は無駄飯食いでしかない。
肉質もメスに比べると劣る、という理由で価値のあるメスと価値の無いオスが選り分けられる、
という必要性が生まれるわけですね。
ケージで育てられるメスの鶏(白色レグホン)は約1年半で360個程の卵を産み、
その後鶏肉になっちゃうそうです。
最近はストレスを与えない放し飼いの養鶏農家もあるそうで、卵、肉とも高級ブランドを
確立しているんだとか。この場合オスもゆったり暮らしているそうです。
子供の頃、家で鶏を数羽飼っていましたが、庭に放し飼いでした。
ミミズやはこべをついばんで、餌は米ぬか、牡蠣殻なんぞを混ぜていたように記憶しています。
さて、選別されたヒヨコのオスの運命は?
そのまま肥料になっちゃうようです。
ドイツでは孵化する前に雌雄を判別する方法が開発され、より生産効率が上がったとか。
食生活では毎日のように卵のお世話になっています。
膨大に抹殺される雄ヒナの冥福を祈りながら鶏のお母さんたちに感謝しなくては。