子供の頃の思い出、人の家を尋ねるとその家独特のニオイがしたもんです。
家によってニオイは千差万別、それも固定的なニオイ。
いつ何時訪れても同じニオイが出迎えてくれました。
自分の家も特定のニオイはあるんでしょうが、それは感じません。
家をしばらく空けて久しぶりに帰ったりすりとそのニオイをかすかに感じる事はできたりします。
あのニオイの元とは一体なんだったんでしょう。
酒蔵に棲む麹菌のようなものが各家に棲息していたのでしょうか、
昔は必ずと言っていい程、各家庭でぬか漬けなどをやっていたり、
台所でサンマなどを焼くとその煙が家中に充満したり、
トイレも水洗式ではなかったり、様々なニオイの要因はあったようにも思えます。
消臭剤のめざましい発達・普及も手伝って今の世は無臭がよしとされるため
ニオイの記憶のニオイは消される運命にあるのかも。