日の丸として親しまれている日本の国旗。
さて、いつ誰によって国旗に制定されたのでしょう?
ちょいと調べてみました。
白地に赤丸という意匠は一説によりと源平合戦の時、源氏が使用したとか。
これに対し平家は赤地に金丸、いずれも太陽を表すものだとか。
この太陽に関しては古代、太陽を神としてあがめる風習から来ているとも。
ま、太陽が無ければ何も始まらないので、神格化するのも当然と言えるでしょう。
この太陽神と天皇が結びついて、古代日本において太陽を(狭義の)国のシンボルとして扱うという事になったようです。
日本は大陸の東の端っこに位置するため、日本より東側に国がありません。あるのは海だけ。
ここから日出ずる国、と自称するようになったようです。
かつて「日出ずる処の天子、書を日没する処の天子に致す、恙なきや」という国書を随に送ったというのも頷けます。
そんな日の本という日本と日の丸の関係、徳川の時代に諸外国が開国を要求するようになり、日本も国際的に「国」という看板を背負う必要に迫られ、まずは船の国識別用の旗に採用されたのが日の丸だそうな。
これが1855年のこと、要はどこの国の船?という事がわかるように日章旗が使われたと。
明治・大正・昭和と、日章旗が日本の国旗として使われて来ましたが、
その間法律で国旗として正式に決められるという事がなかったそうな。
結果的には慣習的にず~っと国旗として日章旗が使われ続けたという事。
なんとも日本らしいというか曖昧模糊としていたんですねえ。
日の丸が何かのきっかけで日本の国旗に決まったという事ナシになんとなくズルズルと使われ続けた結果、いつのまにか国旗になっていたという事のようです。
国旗として日の丸が法律で正式に制定されたのは1999年!!
独立戦争で勝ち取った記念の旗でもないし、こういう背景があるために国旗に対して思い入れや、感慨がない、愛着も乏しいのかも知れません。
先日、テロのあったバングラディシュの国旗は日の丸を参考にして創られたものだそうです。
日の丸は上下左右対称のため、上下裏表隔たりなく、無垢な白色をベースに角の立たない丸い心で恵みの太陽のような慈悲を表す国の証、というのが私の解釈です。
(追記)
ちなみに赤い丸が太陽を表すというのは世界的にも珍しく、通常は金色で表現されるのだそうです。
赤い日輪は多分に仏教伝来の影響も否定できないとか。