自由=青、平等=白、博愛=赤、だと言われていますがこれがどうも俗説らしい。
市民がフランス王制を倒したフランス革命の時に生まれたというのはその通りのようで
赤と青は革命時パリ市民がつけていた帽章の色、それに王制の色の白色が加えられて
赤、白、青の三色旗が生まれたそうです。
この時期に同時に制定された憲法の草稿に自由・平等・博愛があり、
後世これと三色旗の色を関連づけたのだと言われます。
実はこの博愛、日本語の訳は博愛というのが多いのですが、意味合いとしては友愛、
同胞愛の方が近いようです。
博愛というと国境を越えて広く世界に注がれる愛という意味合いになりますが、
友愛・同胞愛はあくまでも仲間内という事で、その範囲はフランス人に限られます。
フランス人はけっこう血の気が多く、自分たちの王様でもその首をちょん切っちゃう民族、
同胞愛を謳うのも頷けます。
今のヨーロッパがそうであるように、国が窮して来ると保守的空気が強まるようです。
時と場合によっては戦争を起こして国民の目をそちらに向けちゃうということも。
世界的にみてグローバルな動きよりもナショナリズムが台頭しているような気がします。
これによって国際紛争もますます増大複雑化して行くのかも。
果たして自由・平等・博愛という人類の高尚な精神は持続できるのでしょうや。