HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

太鼓:プロとアマ

先日、太鼓協会の会長と話をしていたのですが、ある太鼓フェスティバルで子どもたちの太鼓に

えらく感動したとのこと。その団体は見事に優勝の栄誉に輝いたそうです。

太鼓はその演奏から気迫が伝わって来るのがいい太鼓といえそうです。

その団体がフェスティバルの前に駅前広場で演奏している動画を見せてもらいました。

スマホの動画なので音の善し悪しはわかりませんが、そのひたむきな演奏からは太鼓のよさが

伝わって来ます。これはその場にいたら絶対感動間違いなしでしょう。

演奏内容でとっても興味を持ったのがその演奏スタイル。

秩父屋台囃子風の太鼓を演奏していましたが、台は使わず、自分の脚で太鼓を抱えて打っています。

これはある意味、屋台スタイルの必然の形なのではないだろうかと思いました。

実際の屋台囃子は狭い屋台の中で演奏するため短くて太いバチで、太鼓を抱えるようにして打ちます。

低い姿勢で打ち込むあの三宅太鼓も神輿と一緒に太鼓をあちこち移動しながら打つため地べたに

直接太鼓を置くからであって、そうでなければとっても不自然なスタイルなわけです。

その団体の自分の膝を台とする打ち方は屋台の打ち方を必然とする力を持っているように思えました。

新しい太鼓のカタチを示唆するものに思えました。

自分たちが気付いているかどうかわかりませんがこれは独創的です。


このフェスティバルでこの子たちの熱演の後に超有名なプロの太鼓団体の演奏があったそうですが

観客の中には子どもたちの太鼓に感動し尽くしてしまい、直後のゲストの超有名プロの演奏には

あまり感じるものがなかったという人が少なからずいたそうです。

その話を聞いたとき、プロ野球と甲子園の高校野球の違いじゃないかと思いました。

プロ野球を観てあまり感動する事はないと思いますが、高校球児のひたむきなプレーには感動します。

太鼓も同じなのかも知れません。