さて、金沢三日目、野町にあるにし茶屋街を訪れました。
金沢駅前からバスで広小路下車、細い路地を抜けて行くとにし茶屋街の
洋風建築の西料亭組合事務所の横に出て来ます。
この建物の奥に連なって稽古場があり、バス停から歩くと建物から三味線の音がかすかに
もれてきて、雰囲気抜群。
また、中から和服姿のおかみさんらしき女性がひょっこり出て来たり、
茶屋街ならではの風情を味わえます。
にし茶屋街は規模は小さく、通りに面して100mくらい格子の店構えが続きます。
料亭入り口には門松がきまってます。
落雁のお店。
お店のショーケースには漆の器に干菓子がディスプレイされております。
和の美を感じますね~。
これは辻占といって中に占う紙が入っているそうです。
こちらは金沢を代表する砂糖菓子。
最中の皮の中にお菓子やおもちゃが入ってます。
撮影にも気安く応じてくれました。
西茶屋資料館にて復元された茶屋の内部を見学できます。
紅殻壁が粋です。
調度品も漆に象嵌や蒔絵を施した豪華なもの、
お茶屋の遊びの文化を肌で感じる事ができます。
天井もご覧の通り漆で飴色にふかれ、磨き上げられてピッカピカです。
ほんとに隅々まで美しい・・・。
掃除用のバケツも機能的な意味があってか色使いが異なります。
この色の取り合わせも意図的なものか偶然かわかりませんが
景観をこわすようなものではないところはあっぱれ。
今回感じたのは街並の中にみられる柔和な色使い。
これはバス停から茶屋街に抜ける小径にあった古い蔵の壁ですが
石垣の色使い、木と石壁の取り合わせ、
実にいいバランスです。
金沢は日本のパリ?いやいやパリはフランスのKANAZAWAか?!
この感じはその後もいたるところで経験、
改めて金沢の美しさに感心しました。
この後、隣接する寺町をうろつきました。