この神門は明治8年に建てられ、神社でありながら和漢洋折衷の三層式で、
国の重要文化財となっています。
この三層目にはギヤマン(ガラス)がはめこまれており夕方には照明が入ります。
正室のお松の方(平成十年合祀)を祀る神社。
石段を踏みしめて登って行くと石造りの神門の奥に和風建築の拝殿が見えてくるさまは
いとおもしろく、なかなか味わえない希少な体験でしょう。
拝殿を回り込んで行くとその後ろに本殿があります。
レンガ塀には前田家の家紋があしらわれ、何よりも神社とレンガの組み合わせが面白い。
明治ならではの趣向のように思います。
他の社寺を回ってみるとこの組み合わせ意外とみかけたりします。
奥には県指定名勝の庭園が広がっています。
こちらは神苑と呼ばれる池泉回遊式の名園。
作庭者の思惑にすっかりはめられてしまうよう。
あえて真っすぐではない筋違いの橋をゆっくり歩くその足元を
錦鯉があたかも空を飛ぶようにゆるりと追い越して行きます。
なんと優雅な空間と時間・・・。
目を楽しませてくれる趣向の数々。
雪の残る庭にサギと人の足跡?
こういうものも庭の味わいに一役買ってしまう回遊庭園の面白さ、
なかなかやるのお・・・。
だいぶ日が落ちて来てわかりすらいのですが
身長よりはるかに大きい蓮の葉の彫刻が寄進されていました。
その茎の根元には金色のあまがえるが。
極楽浄土に咲く蓮の花、極楽にカエルというシャレでしょうか、
思わずほっこりしてしまいます。
金沢の街を歩いているといたるところに彫刻が置いてあります。
特にわざとらしい感覚はなく、街と一体になっている感じ、
金沢の文化レベル、高し・・・。