HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

日本道中:金沢7 寺町界隈

にし茶屋街をあとにして寺町へ。

金沢は格子のしつらえが美しい街、格子を通して透けて来る世界に日本の奥ゆかしさを感じます。

すべて隠すというわけでもすべて見せる、というわけでもなくチラリズムがセクシーですね。

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またこちらが歩く事によって生じる格子の陰影がとても美しいです。

格子越しにじっと立って中をうかがうということは基本的にしないので流れる風景がいい感じ。


今回特に感じたのは石垣の微妙な色使い。

石工が石を積む時に配色やバランスに当然気を遣っていると思える仕上がり、

この手の石垣は今まで見た事がありません。
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ガイドブックに載っている忍者寺として有名な妙立寺、
この日は残念ながらお休みでした。

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金沢の冬の特徴として建物や樹木を雪から守る雪囲い、

お稲荷さんんも例外ではありませんがちょっとユーモラス・・・。

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途中みかけた狸かパンダのようなニャンコ。
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こちらはペットの霊苑。
屋根の形や色がちょっと・・・。
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ペット霊苑は初めてなのでちょっとおじゃましてみました。
中には仏像とロッカーような霊堂が並んでおりました。
ペットの名前で区分けされていて、線香やたくさんの花が手向けられておりました。
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こちらは別のお寺です。

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ヒキガエルを踏まないように。
これはカエルのことをおもんばかっていると思いたいです。
冬眠中の札がなんとも愉快。
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お堂のベンチに置かれていたお供え?
どことなく日本を感じました。
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本堂入り口の壁いっぱいに描かれていた大きな馬の絵、
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その尻尾の先に蠅が一匹。
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これは大乗仏教の教えを説いているとの解説がありました。
蠅の力で万里を駆けるのは大変だけれど、馬に乗って行けば迷う事無く目的地へ到達できる、
この馬こそが大乗の教えであると。
いわゆる他力本願の教えですが
他に頼って楽をするとの誤解はせぬコトと注意書きがありました


庭には十月桜が花をつけており、雪景色と桜、同時にめでる事ができ
なにやらお得感がありました。
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次なるお寺。
門の前にある緑色のものはマニ車と言われるもの。
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これはチベットやネパールでよくみかけるもので、一回回すとお経を一回唱えたと同じ功徳があるとか、
気持ちはわかりますがそんなに楽していいのだろうかとも・・・。
試しにちょっと回してみましたが油が切れていると見えて悲鳴のような音が響き渡ります。
これは本人に功徳はあっても近所に迷惑では・・・。
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あっちを向いてもこっちを向いても文句を言う人がある・・・
すんませ~ん・・・。
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おみくじも自販機になっていて省力化の波は神社仏閣にも押し寄せて来ているようです。
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お寺もいろいろ創意工夫をしているようです。
こちらは寺カフェ、本堂改装中のためしばらく閉店とのことでした。
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基本的にあてもなく歩いた寺町界隈、最後に辿り着いたのはこの八阪神社
初代藩主前田利家公によって京都の八坂神社を勧請されたとあります。
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しかし、何とも、の状態でありました。
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神社仏閣を経営で見てみると、けっこう大変な事が想像できます。

商売気をむき出しにせず参拝客を集める手腕才覚が必要なのはお店だけではないような・・・。

結構な数のお寺が密集している寺町、
観光客に人気のお寺やまったくやる気の無いお寺等、巡る事ができます。
それはそれでなかなかおもしろかったです。

お寺巡りをしていて思う事は仏教の大元、
釈迦の教えを真摯に伝えるお寺はそう多くはないのではないかということ。
おみくじもいいけれど心の平安を考えさせてくれる工夫をしているところは
めったに巡り会えないのは残念に思います。

寺町を抜けると男川と呼ばれる犀川に出ました。
人生も行く川の流れのよう、とちょっぴり神妙になる寺町の旅でした。
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このあと武家屋敷のある長町に向かいます。