分厚い毛布生地の袋に入れて使っていたのをかすかに覚えています。
当時の暖房器具は炭火のコタツに火鉢くらい、そうですね、炭の文化でした。
東京の蒲田と言うところの国鉄の官舎住まいでした。
朝起きると、小さな火起こし用の器で炭をおこします。熱源はガスコンロ。
マッチを擦って火をつけます。
今のようにカチカチッでガスに火がつくというものはありませんでした。
ガス瞬間湯沸かし器なんてえものもまだありませんでした。
朝、顔を洗う時はアルマイト製の洗面器に冷たい水道水を貯めてそれでじゃぶじゃぶ、
手が切れるほどの冷たい水、そこに登場するのが湯たんぽの残り湯です。
冷たい水に湯たんぽのお湯を少々注ぐと氷のような水は少しやわらいでほっとします。
昔はヒビ・アカギレは当たり前のようにありましたねえ。
今はほんとに便利で快適な世になりました。