太鼓の「に」:似たり寄ったりは煮てでも焼いてでも食う
太鼓はとてもシンプルなところが魅力でもあります。
メロディが殆どないに等しく、リズムとテンポで構成される音楽。
それだけにどれも似たり寄ったりの曲になっちゃったりする傾向も。
子供の頃、私はジャズが理解できずにどの曲を聴いても皆同じに聴こえていました。
私の観念の中にはジャズはジャズでの一ジャンルしか存在していなかった。
興味や関心がないとそんな風になるのは自然なのかも。
クラシックがわからない人はどれを聴いてもきっと同じに聴こえ、
ロックもしかり、演歌もしかり。
近代組太鼓はせいぜい半世紀の歴史しかありません。
創作和太鼓の曲はたくさんありますが、たぶんどれも同じに聴こえちゃう事はあるかもです。
シンプルだけにどれも似たり寄ったり・・・。
提供する側は手を変えしなを変えているつもりでも聞く側はどれもおんなじ、なんて事もあるやも。
そこで、個性的な曲を創るためには似たり寄ったりのものをいろいろいろいろ工夫をして
ひと味も二味も違うものにするために煮たり焼いたりの調理の必要があるように思います。
にたりよったりは二人四人とも書きますが、それぞれが個性的であるべきでしょう。
似たり寄ったりの太鼓の曲、まだまだ開発の余地はたくさん残されているように思えます。