HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

八丈考114太鼓に惚れる

今回の稽古は先生の誕生会を行うためにいつもより30分繰り下げて17:30まで稽古、

練習参加者が5人と少なかったため、比較的ゆとりのある練習ができました。

最高齢85才のTさん、今までずっと課題だった個人打ち最後の仕舞いが今回初めてうまく行き、

何回やっても収まるようになりました。最後が近づくにつれ顔がうつむいて考え始めるのがまるわかり、

先生がいくら打ち方を教えても自分は歳で物覚えが悪い、と諦める発言を繰り返しておりました。

それでも課題曲の仕舞いはきちんと打てるので、考えずにその仕舞い方で打ちなさい、と先生にいわれ、

そのままスムーズに仕舞う事ができました。本人も明るい顔になり、周囲も万々歳、

個人打ちでの階段をひとつ上がった瞬間でした。

稽古事は地道な練習を繰り返していると、あ~る日突然目を見張~るのよ~♪という事が起こります。

そ~の先にスランプがあるのも知ら~ずに~♪(トワエモア風)・・・笑。

この状態が半永久的に繰り返されるようです。


私も今の八丈太鼓キタマダにお世話になって2年半、やっと何をやっているのか、

何をやりたいのかが少しずつ具現化しつつあります。


誕生会の席上で、八丈太鼓は曲が無いという世界文化遺産に指定されてもおかしくないユニークな太鼓であること、

年相応に打てる珍しい太鼓であること、90才になっても味わい深い枯れた太鼓を打てばよいし、

男は男らしく、女は女らしさを表現できる、あたかも阿波踊りの男踊りと女踊りがあるように。

また音のみではなく打ち姿も魅力的な太鼓であること、

そして何よりも自分で創作するという究極の自己表現を求められる太鼓であること、

太鼓一台の範囲で全員で楽しむ太鼓であること、等々先生を交えて話をしました。

今の面々は根っからの太鼓好きなので本当に熱心です。

最近入った新人曰く、皆さん求道者ですね~、という評価、その通りだと思います。

一生続けられそうな太鼓に巡り会えた事、ほんにありがたく思います。