生徒たちは下は小学二年から上は中三まで、20数名の中には
新しく編入、入学した子も数人いて、もちろんその子たちは太鼓は初めて。
太鼓の講習は今回で3回目のためすでに顔なじみの子供たちが殆どですが
中には卒業や日本に帰る子もおり、その子たちにとってはこれが最後の講習となります。
日本から遠く離れたスリランカで日本の太鼓にほんの少しでも触れた事で何かを
学んでくれたらとてもうれしい。
そのうちのひとつが「打つ前は体も気持ちも気をつけっ」。
子供たちはバチを握って太鼓の前に立つとどことなくざわついているので
まずは「気をつけっ!」。
これは太鼓の演奏前には必要な事で、ざわついたまま演奏に入ると音にもそれが出ちゃいます。
演奏前の一瞬の静寂、これは観客にも伝わり、見る側も自然に集中するようになります。
これから何かをするときは気持ちも体も「構える」という事が大切、
それが太鼓を「演奏」する前にはとても大事な事をわかってもらえたかどうか・・・。
わずか1時間半の講習で太鼓の「心・技・体」を網羅するのは不可能ですが
何かしら残ってくれればそれでよしとしたいところです。