音楽は音を楽しむもの、太鼓も音を楽しまないと太鼓にあらじ。
音楽は演奏するものであ~る。
よって太鼓も演じて奏でるものなり。
演じるとは目に見えるもの、奏でるとは耳に聞こえるもの。
観て楽しい、聴いて楽しいものが太鼓の演奏。
太鼓の鼓は鼓動の鼓、規則正しく刻みましょう。
皆で歩調を合わせて。
歩調とは歩く調(しらべ)、歩くのに合わせると規則正しく刻めます。
太鼓は声の代わりに遠くに合図を届けていました。
大きな音を出せるのが太鼓の特性、大きな音を出してあげないと太鼓がかわいそうです。
大きな音を出すのは力ではなく大きな地球に手伝ってもらいます。
バチと腕の重さを地球に引っ張ってもらうのです。
太鼓は打たなくても音を出せるのを知っていますか?
その方法はバチを垂直にして軽く握り、握った手を緩め太鼓の上にそのままバチの尻を落としてあげる。
バチの重さだけで音が出せるというわけ。
これに自分の腕の重さを加えて、高いところから腕を落としてみましょう。
その時に力を入れずに手首を返してあげる。
力を抜いて肩甲骨→肩→腕→肘→二の腕→手首→バチ先の順に落とす。
決して力ではなく重力で打つ。
以上太鼓講習の基本編です。