HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

食:バクテー

八丈太鼓キタマダの稽古場は東十条というところにあります。

東十条は十条の東側、京浜東北線の駅があります。

そこから徒歩十分ばかりのところに十条があり、こちらは埼京線の駅となります。

十条には大きなアーケード商店街があり、スーパーでは味わえない買い物のにぎわいが楽しめます。

練習の後、晩ご飯を食べようと一人で商店街をうろついているとこの看板。

肉骨茶、と書いてバクテー、シンガポールやマレーシアではポピュラーな食べ物、

バクテー専門店でありました。

私はスリランカの太鼓イベントの行き帰りにシンガポールでの三宅太鼓のワークショップに

参加する機会が増え、その度にシンガポールのうまいもんをいただくようにしていますが

この肉骨茶はまだ口にした事がありません。

シンガポールにはまた寄る機会もあると思い、未知の部分も残しておきたいといったところでしょうか。

ま、本場で味わう前にどんなものか試してみるのもよかろうとのれんをくぐってみました。

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普通の肉骨茶をオーダーして待つ事5分程で出て参りましたのがこれ。

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バクテーとは豚の骨付きバラ肉をスパイスで煮込んだもの、薬膳の一種とされています。

聞くところによるとマレーシアがイギリスに統治されていた頃、港で働く中華系労働者が

豚のあばら骨を煮込んで食べたのがはじまりとか。

イスラム教徒の多いマレーシアが発祥というのも面白い話です。

イスラム教は豚肉は禁忌。

元々は肉を買えない労働者が骨に付いたわずかな肉をこそいで食べた代物とか。

まさか十条の商店街でバクテーにありつけるとは夢にも思いませんでした。

お味のほうは想像していた通りのものでした。

ほんのちょっと薬くさいような風味と、恐らく日本故の上品なバラ肉、

さて、これで本場のものと味の比較ができるというもの。

値段は恐らく5倍以上の開きがある事でしょう。

本場の味、といっても店毎に違うでしょうから何軒か食べ歩かないと

ほんとのところはわからんと思います。

ご馳走様でした。