日本の研究費の貧弱さや、国の支援のあり方、知的財産に対する取り組み方等々、
ノーベル賞受賞のよろこびと同時に、日本の現状と将来を嘆く声がしきりに聞こえます。
山中教授は日本は天然資源の乏しい国だが、知的財産は無限の可能性が広がるもの、と述べています。
これはノーベル賞受賞者に語らせておくのではなく、日本の総理や政治家が言うべき言葉でしょう。
目先の政争に明け暮れるあきれた議員たち、日本の将来を本気で考え実行に移しているのだろうか
はなはだ疑問に思います。
国家予算を将来を見据えてきちんと使うこと、それが明確になっていれば国民は増税もいとわないと。
これはあくまでも私感ですが、日本人はとっても刹那的な民族ではないのだろうかと思う次第。
または長期的展望を描くのが不得意な、目先の利益を追いがちな民族なのかなと。
これは日本の気候風土から来るものが大きいのではないのかと思う訳です。
日本は台風被害によく見舞われますが、それもほんの数日のこと。
タイの洪水のように数ヶ月単位の気の長い自然災害は皆無といってよいのではないでしょうか。
その意味で、長期的な、辛抱強い対応力が養えない、短期決戦勝負型になったのではないかと。
日本の国力は凋落傾向があると見られていますが、今こそ長期的な対応を考え、実行して行かないと
本当に国がダメになるように思えてなりません。
ダメでもともと、と考えるとお気楽になれますが、それも悲しい・・・。