現地時間20:40コロンボ着。
飛行機はスリランカの北端にさしかかり、徐々に高度を下げ始める。
気圧が上がり、目の前でペットボトルがだんだんとへしゃげて行く。
飛行機もろとも大気の底に沈み込んで行く。
目に見えない濃密な空気が鼓膜を圧迫し続け、
にぶい痛みとして耳の存在をいやでも認識させてくれる。
眼下にはそう明るくもない街の灯々が徐々にせまってきて現実味を増してくる。
もの凄い勢いで走る大地が左肩超しに見える。
機体に衝撃が走り乗客の体がみな同じ動きをした。
こうして成田/コロンボ間の9時間弱のフライトは無事終焉を迎えたのでありました。
空中に浮いている状況から地面に降り立った瞬間はわかっていてもほっとするもんです。
スリランカの入国審査。
型通りの質問、入国ビザもろくに目を通さずにパス、なんか拍子抜けでもあります。
荷物を持って立ち去ろうとすると呼び止められた。
こっちを行け、と係官の横の通路を示された。
そりゃそこを通らないと永遠に入国できないわけで、ちょっと苦笑い・・・。
待ち合いに出た瞬間に盛んに手招きして呼ばれるので税関の検査かと思い行ってみると
なんと両替屋さんではありませんか。
とりあえず両替はせずに待ち合わせのカウンダ氏の出迎えを受け、
滞在先のマンゴーハウスへと向かったのでありました。