HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

八丈考18 よき指導者

八丈の稽古は咳がひどく休ませてもらった。

太鼓は打てなかったがその分ビデオを見て家で自主練。

ビデオはもう50回はみただろうか。

それでも完璧には覚えていない。

わかったつもりでもいざ一人でやってみるとおぼつかないところがある。

音がない譜面からだけだとこうは行かないと思う。

ビデオで音と振りを耳と目から繰り返し頭と体に擦り込んでいく。

伝承系の太鼓は殆どがこのスタイルなのではないだろうか。
 
子供が言葉を覚えるように、音で覚えて行く。

 
初めのころはさっぱりわからず、打とうにも右往左往。

しばらくすると、部分的に覚えているところが出てきて、そこだけはなんとかできるようになる。

何回か繰り返すうち、できる部分が少しずつ増えて行く。

部分と部分がつながらないところがあったりで、面白い事にその部分は苦手とするところだったりする。

そのわからないところがわかるとそこを集中して重点的に覚える。

覚えているところが一割だったものが二割、三割と増えて行き、

八割九割となり限りなく十割に近づく。

でもこれは手順を覚えたに過ぎず、ニュアンスの表現は曲を一通り覚えてからまた一から。

まずは曲を覚え、次に曲のニュアンス、そしてそれを表現するための振りへと。

これは、先達から教わりそれを自分のものにして行かないと自主練では無理。

よき指導者はなぜそうなのかの理由、ポイントを教えてくれる。

そうするとただやみくもに覚えるより身になるのがずっと早いと思う。

キタマダの遠藤先生はそういう指導者だと思います。