HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

多摩美術大学鑓水太鼓

多摩美術大学は私の母校であります。
 
先日、日本太鼓協会の掲示板の演奏会案内を見ていたら太鼓衆一気にまじって
何と多摩美に和太鼓サークルがある事を発見したのであります。
 
太鼓衆一気は数年前、東京初公演の時見に行った事があり(もともと大阪のグループ)久々に
演奏を見てみたいと思ったのと多摩美の太鼓にとても興味が湧いたので会場に足を運んだのでありました。
 
先日、この多摩美の太鼓サークル、鑓水太鼓の案内が来ていたので行ってまいりました八王子まで。
 
この日は午後、東十条の八丈太鼓の見学を終え、それから八王子へと向かいました。
 
この鑓水太鼓、ほしのあきらさんという多摩美の教授が立ち上げ、10年になるという。
 
従来の和太鼓の枠にとらわれず、音の構成を重視した新しい感覚の太鼓、と見受けました。
ほしのさんとも実際お話をして、他にないものをやってみたいという思いをじかにお聞きする事もできました。
 
多摩美の校風はどちらかというとアウトロー的なところがあり(少なくとも我々の時代はそうでした)、
よく言えば型にはまらない、悪く言えばハチャメチャという感じでしょうか。
 
鑓水太鼓は適度なユーモアと、リズムセクションなしに音を合わせるシビアさ、右手だけでの連打が印象的。
音の切れ味、動きも申し分ありません。衣装もなかなかユニークなセンスを発揮しています。
 
以前見た時にちょっと気になったのが、顔が伏せがちになること。
姿勢が前かがみの形が多いため、どうしてもそうなりがちなのかも知れない。
 
もう一つは、これはどこの団体にも言える事なのだが、テンポが一様に速く、どの曲も同じように聴こえてしまう。
 
ゆるやかなテンポの曲があってもよいと思うのだ。
 
というより、あえてそういう調子の曲を挿入すべきなのでは、と思う。
相反するものがお互いを際立たせる効果があるものだと思う。
 
そういう意味では太鼓には無限大の可能性があるように思います。
 
鑓水太鼓、これからも意外な進化を遂げる事を期待してしまいます。