HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

この世:チェルノブイリハート 原発の問題

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子供らに 未来の約束 できますか
 
チェルノブイリハートというドキュメンタリー映画を観てきました。
1986年4月にその事故は起こりました。
この映画はその16年後の2002年に制作されています。
 
旧ソ連、今のベラルーシで起きた最悪の原発事故。
今でも広範囲な地域が立ち入り禁止区域となっています。
 
事故当時子供の被曝者は青少年となり、甲状腺癌を発症する例が異常に多い。
生まれてくる子供の大半は障害を持ち、そのため捨てられてしまう。
目をそむけたくなる映像がスクリーンに映し出されます。
でもこれが現実。正視せねばなりません。
医学的にチェルノブイリ原発事故とのはっきりした因果関係は立証できないものの
事故以前と比べ物にならない発症例の増加は放射能汚染との関係は明らかでしょう。
 
ある日突然悲劇に襲われた原発周辺の住人。
家族との平穏な日々が一瞬にして殆ど永久に消滅してしまう現実。
映画に登場した青年もその後死亡してしまいます。
そこには原発事故の悲惨な理不尽さが描き尽くされておりました。
 
これが2011年3月14日に日本でも起こった・・・。
戦慄せずにはいられませんでした。
チェルノブイリとは違う、と考える人もいるし、あれから25年経ち
原発の構造も安全性も格段に進歩した事は間違いないでしょう。
 
しかし、日本は原発事故をおこしてしまった。
 
その結果、大量の放射能汚染物質を大気に海にまき散らしたのは紛れもない事実。
その下に多くの人々、そして子供たちもいたわけです。
単に不安を煽っても意味の無いこと、
しかし過去の教訓に学び、現実を捉える事は必要だと思います。
 
9年前にこのチェルノブイリの映画を観ていなかった自分が悔やまれます。
観たくても日本の映画館ではやっていなかったのかも知れない。
(でもこれは言い訳だな)
 
当時の心理は生活に多少の影響はあったにしろどこか他人事。
しかし、今、日本は原発事故の当事国となってしまいました。
事実を知る事、とても大事なことと思います。
 
ちなみに映画の題名、チェルノブイリハートとはチェルノブイリの心臓。
現地では生まれながらにして心臓に穴があいている症例を言うそうです。
チェルノブイリハートを持つ子供の数も数千人に達するそうです。