HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

この世:原発というもの

ドイツが原発廃止に向かったのはFUKUSHIMAの事故による単なる衝動からではないようだ。
数年前から各種のデータを収集し、国民的レベルでの討論を地道に重ねてきた結果の国の結論。
実際に原発周辺の子供たちに甲状腺癌や白血病の発症率が高かったというデータがあるそうだ。
原発との因果関係は立証されていないようだが、安全に関しては疑わしきは罰す、という事だろう。
 
日本ではそういうモニタリングを国はきちんとやっているのだろうか。
 
日本が今後原発と付き合うとしても、ドイツのように議論を尽くした上で国民が冷静に決断を下すべきだろう。
 
国の原発推進論者は、口を揃えて今回の事故を教訓として安全な原発を作る、
と言っているが今までの事故隠しの隠蔽体質、やらせを始めとする情報操作、
保守点検のずさんさ、経済性最優先、等々を行ってきた連中を即信用しろという方が無理。
 
NHKの討論番組で、安全な原発は可能、老朽化したものは新陳代謝を行い安全性を確保する、
と発言してもいたが、そのメンテナンス作業を現場で直接やる人々の安全性について言及する人は誰もいなかった。
現場で放射線を浴びながら命がけで働く作業員はティッシュペーパーと同じ感覚ではないのか?
一定の線量を浴びたらまっさらな人と交代させねばならない。
現場での作業は常に突撃部隊を編成しての人海戦術でしか対処の方法がないのが現実であろう。
優秀な原発作業ロボットが開発されたという話もきかない。
 
山谷で口入れされた労働者が事故原発の直近で働かされていたという事実が物語るものは何か?
 
「安全な」原発は高度な科学技術の賜物ではなく、常に放射能の「危険」の中に生きている人間が動かすものと肝に銘じるべきだろう。